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部活動問題と大学入試改革+α

だいぶ放置しておりましたが、最近話題の2トピックについて持論を述べていきたいと思います。

 

① 大学入試改革について

センター試験が変わることがクローズアップされていますが、

「入試改革」と言うのはもっと大きなスケールでの改革です。

まず、大学全入時代と言われている中、生徒は一般入試以外の方法でも大学受験します。

色々な種類があって、現在の主要な形式は指定校推薦・特別推薦・AO入試などなど。

どれも色々な特徴があるのですが、これがもっと簡素化されて2種類になります。

今までの推薦入試だと、学校からの内申書と面談で判定されていたのですが、

推薦入試でも試験が課されることになります。科目試験や

小論文・実技・プレゼンテーション等が求められてくるそうです。

AO入試に代わる新しい選抜形式は「学修計画書(入学後学びたいこと)」

「入学希望理由書(志望動機)」というものを書くらしい。

現行のAO入試の書類を色々見ているけれど、AO入試はあんまり変わらないイメージ。ただ、もっと具体的に細かく書かなきゃいけないのかな。

推薦入試の場合、一番のうまみは面接のみだったのが、試験対策もしなくならなくては

いけなくなったから、生徒の負担が増えるねって感じ。

センター試験も新しい制度に変わって、記述が増えることからすると、

どの入試でも、今以上に準備が必要になってくるってことだね。

 

② 部活動問題

①とからめての話なんだけど、そういうことで学校教育に求められるものが

変化してきているのは周知の事実。だけど、単なる知識じゃなくて思考力とか

技能までもしっかり入試で問うというのは、それだけ授業で教員も生徒もがやることが

増えるんだよね。知識の定着から応用までというのは、扱うのには時間がかかる。

教科書で扱う内容がもっと精査されるならわかるけど、いまのボリュームじゃ

扱いきれんと思う。例えば、中学校で習った知識+高校1年生までの知識 だけに教える単元を絞って高校では応用に時間を割くとかさ、それくらいでやってくとか。

それに加えて、部活動が絡んでくると、現場的には難しいんじゃないかなって

思う。特に、現場の先生が応用まで授業を展開させるとすると、準備や評価に

えらい時間がかかるんだよ。今だって疲弊してんのに、そこらへんはどう考えてるんだろうなあって思う。

 

コンセプトは悪くないと思う。記述力や応用力をある程度つけることは賛成なんだけど、その時間を作り出す物理的余裕が現段階でないんよね。教科書が読めない生徒は

少なくないし、1度やったからって抜け落ちてるところも沢山あるんだ。そういう所をフォローしながらやってく+応用力までつけるってさ・・・。

色々文科省の人が制度変えてきて、それの指針に従って現場はやるんだけど、現場の問題はなんで全然聞いてくれないのかな。

働き方改革って何それ?美味しいの??って感じ。

 

③+α

部活動改革がもし進んだとしたら、逆に私立高校は部活動に力を入れ始めるんじゃないかと思う。うちだったら部活も学業もできますよ!みたいなね。

そしたら、私立の先生は部活動問題からは逃れられないor より一層過剰になるのかな

って。私立は独自色出さないとだめだし、公立が部活動力入れないなら、逆手に取りそう。

 

結論

高校の部活動問題と大学入試改革って一枚岩です。

大学入試改革するなら、部活動改革もしていかないと上手くいかないとおもう。